Global IT Topics Report # 8

2024.04.01

川島 宏司 川島 宏司

目次

トレンド

MWC Barcelona 2024

ネットワークAPI の開発と収益化が業界全体で推進される。

MWCを前に、米国キャリア3社がEricsson傘下のVonageが提供する
GSMA Open Gateway/Linux Foundation Project CAMARA準拠のネットワークAPIの開発者向け提供を発表しています。
モバイル ネットワーク API によって生み出される収益機会が 2028 年までに世界で 200 億ドル以上に成長すると予測され、このAPIにより、開発者は、プッシュツートーク通信、IoT デバイス管理、SIM カードのアクティベーションなど、ワイヤレス ネットワーク内でのみ利用可能なテクノロジーを利用するサービスを構築できるとされ、
統合されたネットワーク機能を使用して開発されたアプリは、実質的な差別化ポイントとなるとアピールしています。

一方で、Vonageの収益化は2025年まで目処が立っていないと昨年Ericssonは言及しており、テキスト メッセージングやその他のサービス向けに独自にネットワークAPIを提供していたTwillioはそのサービスを2023年にやめるなど決して順風満帆ではなく、APIの収益化をどの用に行うか、AWS/Azureが意識はしているもののどこまで利用されるか、MWC Barcelona 2024でのUpdateやキャリアのサービス化で見えてくると思われます。

一方で、Vonage/Ericssonは、通信会社は最近、5Gの収益化に苦戦していることを考慮して、6Gが登場しても新たな費用のかかるインフラ展開にはコミットしたくないと述べ、5Gに投じたネットワークインフラへの投資を収益化する方法が見つからないのであれば、6Gは必要ない。
なぜなら、経済的に余裕がないからだ、ともしています。

<参照URL>
https://www.lightreading.com/network-automation/at-t-dusts-off-developer-program-for-network-api-push?utm_source=pocket_saves

IEEE

AIが2024年には最も重要な技術分野になる

AI/MLや自然言語処理などがテクノロジーの見通しを支配しており、テクノロジー企業幹部の 65% が 2024 年の最も重要なテクノロジー分野トップ 3 の 1 つとして AI を挙げているとのこと。
生成 AI は、ヘルスケア、マーケティング、サイバーセキュリティ、製造プロセスの合理化において、データの収集、レポートの作成、傾向の分析、新製品の開発を支援するなど、あらゆるビジネス分野で非常に多用されているとのこと。
リアルタイムのサイバーセキュリティ監視、サプライ チェーンと倉庫の自動化、ソフトウェア開発の支援、採用のスピードアップ、創薬の加速などがユースケースとして期待され、高度な AI アプリケーションとアルゴリズムは、データを最適化し、複雑なタスクを自動化し、人間の認知に匹敵する意思決定を促進するとしています。
セキュリティでは、コーディングの高速化、コード品質の向上、予測脅威検出の強化、日常的なセキュリティタスクの自動化などを挙げています。
AI普及に伴う新たなサイバーセキュリティの課題としては、ディープフェイク、高度なソーシャル エンジニアリング攻撃、AI によるソフトウェア脆弱性の発見などが主な懸念事項として挙げられ、責任を持って AI の進歩を追求し、人間の監視を優先することを強調しています。

<参照URL>
https://transmitter.ieee.org/impact-of-technology-2024/


USキャリア

AT&T

Verizonと同様にEricsson傘下Vonageと提携し、ネットワークAPIを開発者向けにリリース

AT&Tは、VonageのAPIを使用して、特定のネットワーク機能を開発者コミュニティに公開し、
開発者がネットワーク機能をアプリケーションに組み込むことが容易になるとしています。
これらの API には、Linux Foundation のCAMARA Projectに準拠した API が含まれ、
提供されるAPIは、リアルタイムのデバイス認証を提供する Number Verification APIの他、
マルウェア活動、過剰なデータ使用、デバイス ID のスプーフィングを識別できる異常脅威検出 API も提供しているとのこと。

(代表的な機能)

  • ネットワーク インサイトは、「デバイスのネットワーク パフォーマンスに関連する」メトリクスを提供
  • モビリティの脅威と異常の検出では、「機械学習を使用して、デバイスによって観察される脅威と異常なアクティビティを特定
  • 番号認証により「モバイルネットワークによるモバイル端末のシームレスな認証」が可能に

AT&T はアクセラレータ プログラムも開始。
AT&T が開発者と緊密に連携して、API を使用してさまざまな種類のアプリケーションを作成する方法に関してサポートとフィードバック受け取れるようにしたとしています。

<参照URL>
https://www.ericsson.com/en/news/2024/2/vonage-and-att-collaborate-on-network-apis-for-developers
https://www.vonage.com/about-us/newsroom/vonage-and-att-collaborate-to-drive-ecosystem-innovation/

Dish

Ciscoと5G Network SlicingのPoCを実施

Dishは,通信事業者が収益性の高いエンタープライズ市場に参入するための鍵として、通信事業者の独自のネットワーク アーキテクチャとネットワーク スライシング機能をサポートする必要があるとしています。
ハイブリッド クラウド環境で実行され、サービス レベル アグリーメント (SLA) を必要とするエンタープライズアプリケーションを想定し、Dishの5GSAインフラで使用しているNCS および ASR ルータ、Nexus スイッチ、Cross Network Controllerで構成し、Crosswork 6.0 のトランスポート スライス自動化機能を使用したとのこと。
昨今、ネットワークスライシングへの期待は後退しており、ABI Researchは、今後も市場は引き続きダイナミックに成長すると予想しているが、現在の技術的およびユースケースの問題によりその予測が遅れているとし、当初、 2026年までに660億ドルの市場機会があると予測していましたが、現在は2028年までに195億ドルの市場になると予測しています。
Forrester Reseachは、今後 2 年間のネットワーク スライシングの機会は継続的な実験を中心に展開し、その後に初期採用が行われ、最終的にはこの 10 年後半から5G ネットワークでネットワーク スライシングが一般的になるだろうと予測しています。

<参照URL>
https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2024/m02/cisco-and-dish-wireless-test-5g-hybrid-cloud-network-slicing-solution-speeding-launch-of-new-enterprise-services.html


ワールドワイドキャリア

SKT

NTT、NTTドコモ、Nokiaなどと6G AIエアインターフェースの開発で提携

6G AI-native air interface (AI-AI) はエネルギー効率を高めながらネットワークパフォーマンスを大幅に向上させる可能性がある重要な次世代技術で将来の概念実証 6G AI-AI システムを開発し、選択されたユースケースと実際の環境シナリオを使用してテスト、実際のネットワークまたはシミュレーションを通じて生成されたデータを使用して、AI モデルのパフォーマンスの向上にも取り組むとしています。

<参照URL>
https://www.nokia.com/about-us/news/releases/2024/02/22/nokia-skt-ntt-and-docomo-team-up-to-implement-ai-in-the-6g-air-interface/
https://www.nokia.com/about-us/news/releases/2024/02/22/nokia-docomo-and-ntt-partner-to-develop-in-network-computing-use-cases-with-nokia-5g-core-saas/


Tech Giants

Google

軽量LLM、Genmaを発表

先週発表したGeminiをベースとするGemma 2B および Gemma 7Bをリリース、商用および研究用途に利用できるとのこと。
Gemini は、オーディオ、ビデオ、画像を受信し、テキストと画像を出力できるマルチモーダル モデルですが、Gemma はテキスト入力とテキスト出力のみが可能。
RTX GPU を備えた開発者のデスクトップまたはラップトップ、または Cloud TPU を備えた GCP の単一ホストで推論を実行して調整できるとしています。

<参照URL>
https://www.kaggle.com/models/google/gemma

リリースしたばかりGeminiで画像生成AI機能を停止

歴史上の人物の不調和なイメージ(差別的と一部に捉えられる画像)を生成してしまう問題(ナンセンスな DEIパロディだと非難される)が顕在化したためとのこと。
※ ‘Diversity, Equity and Inclusion.’

<参照URL>
https://blog.google/products/gemini/gemini-image-generation-issue/
https://twitter.com/Google_Comms/status/1760603321944121506
https://twitter.com/Patworx/status/1760189582870536408

Amazon

AWS MarketplaceでネットワークAPIを使ったアプリケーションをアピール

Verizon、Telefonica、Orangeなどの例を上げつつ、現在では 15,000 リストと 250 万のアクティブなサブスクリプションを用意、AWS のサービスを使用している 顧客と開発者は、通信会社のネットワーク API を自社のアプリケーションに統合し始め、さまざまな業界にまたがってを使用しているとのこと。
一例として、産業用 XRでは、 デジタル ツイン、リモート メンテナンス、共同設計に使用するXR デバイスに高品質の没入型ストリーミングを提供する産業用XRソフトウェアを提供するHolo-Light が、低レイテンシーのストリーミングと XR サービスのエンドツーエンドのパフォーマンスを保証するため、ネットワークパフォーマンスを制御し、プレミアムなユーザー エクスペリエンスを提供するためのQuality on Demand API を利用しているとしています。

<参照URL>
https://aws.amazon.com/jp/blogs/industries/opening-the-power-of-telecom-networks-to-aws-developers/

マネージド生成AIプラットフォームサービスBedrockにMistral AIのオープンソースモデルを追加

Bedrock は、APIを介してマネージド基盤モデルへのアクセスを提供。
開発者は API を使用して、利用可能なニューラル ネットワークのどれが特定のプロジェクトに最も適しているかをテストし、ソフトウェアに統合できます。
今回、Mistral のAIチャットボットを強化し、ドキュメントを要約し、コードを生成できるオープンソースのLLM Mistral 7B と Mixtral 8x7B をBedrock 経由で利用可能にしたとのこと。

Mixtral 8x7B は、8 つのニューラル ネットワークを組み合わせ、467 億のパラメーターを持ちますが、ユーザー プロンプトに応答するときに 8 つのニューラル ネットワークのうち 2 つだけをアクティブにするため、残りの 6 つは処理能力を使用しないため、プロンプトの処理時にすべてのソフトウェア コンポーネントをアクティブ化する従来の LLM と比較して、インフラストラクチャ コストが削減されるとしています。
Mistral 7B は、英語のテキスト生成タスクをサポート。
パラメーターが 70 億しかない、よりシンプルな設計が特徴で、メモリ要件が低く、サイズの割に高いスループットを備えた低レイテンシ向けに最適化されており、ハードウェア効率を特に重視するアプリケーションを対象としています。

<参照URL>
https://aws.amazon.com/blogs/aws/mistral-ai-models-coming-soon-to-amazon-bedrock/

Microsoft

AIモデルのリスクを発見する内部ツール PyRIT をオープンソース化

PyRIT は、Microsoft でハッカーが発見する前に脆弱性を見つけるために、新しい AI モデルに対するサイバー攻撃をシミュレーションするAI Red Team が内部使用のために開発したスクリプトのセットで、ニューラル ネットワークがハッキングに効果的に耐えられるかどうかをテストするために、何千もの敵対的な AI プロンプトを自動的に生成、テキストの他、画像などの他のタイプの入力プロンプトサポートを追加できるように構築されているとのおこと。

<参照URL>
https://www.microsoft.com/en-us/security/blog/2024/02/22/announcing-microsofts-open-automation-framework-to-red-team-generative-ai-systems/

DC用ネットワークカードを開発中との報道

AI基盤向けカスタムネットワークカードは、AI ワークロードの高速化とハードウェア調達コストの削減を目的とし、買収したFungible の技術を用い、RDMAに対応し、トラフィックの暗号化などのオフロード処理も担当するとされています。
NvidiaのConnectX-7に似て、400Gbpsに対応し、 Ethernet と InfiniBand の両方をサポートするとのこと。
Micorosoftは、最近 、カスタム AI アクセラレータである Maia 100 と、社内で設計したサーバー ラックおよび液体冷却システムの詳細を発表、ArmベースのCobalt 100と呼ばれるCPUを開発中とされるなど自社カスタム化を進めています。

<参照URL>
https://www.theinformation.com/articles/microsoft-develops-ai-server-gear-to-lessen-reliance-on-nvidia

Apple

ポスト量子暗号アルゴリズムを使用してユーザーのテキストを暗号化するPQ3をiMessageに実装する予定

PQ3は、ポスト量子暗号化アルゴリズムの 1 つである Kyber と楕円曲線暗号を組み合わせたもので、量子コンピューターによる侵害の試みに耐えるように特別に設計された暗号化ソフトウェアとのこと。
iMessage の暗号化アルゴリズムを解読することは事実上不可能としています。
PQ3 は、今後公開される iOS 17.4、iPadOS 17.4、macOS 14.4 で iMessage ユーザーに展開されるとのこと。

<参照URL>
https://security.apple.com/blog/imessage-pq3/


企業

Uber

Uber Eats、三菱電機とCartkenの配送ロボットを使ったフードデリバリを3月に開始と発表

フェニックス・マイアミで稼働していた27Lの保温ボックスを持つ自律走行ロボット(作業員が必要に応じてロボットを遠隔監視することも可能)を三菱電機が日本仕様に適合するようにして、2024 年 3 月中に東京都内の一部地域でデリバリーを開始する予定とのこと。

<参照URL>
https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/robot-delivery-launch/


ベンダ

Stability AI

画像生成 AI モデルの最新バージョン Stable Diffusion 3を早期プレビュー

Stable Diffusion 3 (SD3) は新しいアーキテクチャに基づいており、8 億個のパラメータ (一般的に使用される SD 1.5 未満) から 80 億個のパラメータ (SD XL より多い) までのバリュエーションを持ち、さまざまなハードウェアで動作、マルチモーダルな理解も可能であり、競合他社が API ベースで提供してきたすべての機能を備えているとしています。

<参照URL>
https://stability.ai/news/stable-diffusion-3

Samsung

Galaxy AI機能をより多くのデバイスに導入

Galaxy AIは、 Google Circle to Search 機能によるジェスチャー検索、通話の翻訳を行う Live Translate、メモのようやくと翻訳を行う「ノート アシスト」、ニュース記事の簡単な要約「ブラウズ アシスト」などが含まれます。
Galaxy S24 シリーズに導入されたAI機能を3月下旬に予定される新しいOne UL 6.1アップデートにより、Galaxy AI機能をGalaxy S23 シリーズ、S23 FE、Z Fold5、Z Flip5 に加え、Tab S9 Ultra、Tab S9+、Tab S9 に提供するとのこと。

<参照URL>
https://news.samsung.com/global/new-one-ui-6-1-update-brings-galaxy-ai-to-more-galaxy-devices

Dell Technologies

分散型ネットワーク クラウド インフラストラクチャの展開、自動化などをサポートするTelecom Infrastructure Automation Suiteを発表

買収したCloudifyの技術をベースに、マルチベンダーのネットワーククラウドインフラのオーケストレーションとライフサイクル管理を自動化するためAPIでBSS・OSSと連携して、機器の温度と CPU およびメモリの使用率と言ったテレメトリを元に、パフォーマンスが低下した場合に、ユーザーがリソースを迅速に再割り当てできるようにするとしています。
また、それと連携するDell Telecom Infrastructure Blocks は、Dell PowerEdge XR8000 などの Dell サーバーと Red Hat OpenShift および Advanced Cluster Management for Kubernetesを組み合わせ、エッジで実行される 5G コア ワークロードをサポート。
既存の 5G コアおよびRANについて、コアからエッジまで検証済みの一貫したクラウドプラットフォームを展開できるようにするとしています。

Telecom Infrastructure Automation Suiteは 4 月に、Telecom Infrastructure Blocks for Red Hat は 5 月に世界的に提供される予定とのこと。

<参照URL>
https://investors.delltechnologies.com/news-releases/news-release-details/dell-technologies-telecom-solutions-accelerate-network-cloud

HPE

通信事業者がエンドツーエンドのプロセスを自動化できるように設計された Telco Core Automation を発表

Telco RAN Automation(スペクトル周波数と無線リソースを動的に管理)に続き、ネットワーク機能 (NF) を管理するためのオーケストレーション、インテントベースのネットワーキング自動化とAI ベースのAssuaranceを組み合わせて、コア ネットワーク機能のライフサイクル管理を実現、単一画面で多様なテクノロジーとベンダー スタックを管理する複雑さを解消し、わずか 2 回のクリックで NF の導入、再構成、移動を可能にするとのこと。

傘下となるJuniper Networksも仮想セルサイトルーター(vCSR)でWind River の Studio Cloud プラットフォームで実行される Samsung の vDU と組み合わせ、vRANコンピューティング基盤上にCSRを統合できるようになるとしています。

<参照URL>
https://blogs.arubanetworks.com/solutions/hpe-telco-core-automation-tackle-5g-complexity-with-new-packaged-offering/

Arm

AI向けArm Neoverse CSS V3・N3チップ設計を発表

Chiplet System Architecture (CSA)に基づき、使用エネルギー 1 Wあたりの高パフォーマンスを実現する低電力設計と組み合わせて、サーバー クラスのパフォーマンスを提供。
CSS N2 と比較してソケットあたりのパフォーマンスが 50% 向上、総所有コスト (TCO) を最大化できるとのこと。(NVIDIAのGraceは Neoverse V2 ベース)
2024 年以降には、AI が教育、雇用、製造、医療、交通などに浸透し、大規模なイノベーションが起こると予想され、AI は私たちの経済と日常生活を変革しており、それはすべて Arm 上で起こっていると豪語しています。

<参照URL>
https://www.arm.com/ja/products/neoverse-compute-subsystems/css-v3

Buoyant

Linkerdのオープンソース安定版のリリースを停止

発表の 90 日後から、エンタープライズ対応 Linkerd ディストリビューションであるBuoyant Enterprise for Linkerd (BEL) のみ利用可能となるとのこと。
非実稼働使用および従業員 50 人未満の組織での実稼働使用については引き続き無料ですが、Linkerd を大規模に実稼働で使用するには、クラスターごとに月額料金を毎年支払う必要があります。
われわれはLinkerd をベースにビジネスを構築している企業にプロジェクトに投資してもらう必要があり、Linkerdを利用している企業に対しLinkerdへの投資を取り戻すよう求めているとのこと。

<参照URL>
https://www.sdxcentral.com/articles/news/linkerd-leaves-open-source-behind-to-fund-innovation/2024/02/?utm_source=pocket_saves
https://linkerd.io/2024/02/21/announcing-linkerd-2.15/

Juniper Networks

PTX800GEを発表

Express 5 シリコンを搭載した PTX10002と新ラインカード LC1301 で 800 GbEをサポート。
PTX10000 モジュラー シャーシには、14 RUで最大 72 個の 400 GE ポートまたは 36 個の 800 GE ポートをサポートする新しい Express 5 ベースのラインカードを装備できるとのこと。
加えて、Converged Optical Routing Architecture (CORA)によりPTXでIP over DWDM (IPoDWDM) を実装、マルチベンダー対応とするParagon Automation 管理可能となっているともしています。

<参照URL>
https://www.juniper.net/us/en/the-feed/topics/400g-and-800g/juniper-networks-ptx-800ge-and-double-density-400ge-routing-solutions.html

Versa Networks

モバイル通信事業者向けの Versa SASE on SIM を発表

SASEを提供するモバイル事業者に、SIM カードを使用して企業ネットワークに接続しようとするデバイスの認証とアクセス制御を提供するとのこと。
Versa のSASEクライアントレス サービスとして 組み込み SIM を利用、デバイスの International Mobile Subscriber Identity (IMSI) とIPアドレスを使用して(デバイスの位置情報やその他の埋め込み情報を使用)Versa SASE ゲートウェイでアクセス認証を実行するとのこと。
IT/OT/向けのモバイル加入者サービスの一部として統合された SIM ベースの SASE サービスを提供可能になるとしています。

この製品は、T-Mobile SASE Edge製品での協力をベースとしており、T-Mobile SASE プラットフォームは、VPNに ZTNA を使用して、デバイスへの安全かつ直接的な最小限の特権アクセスを提供しています。
T-MobileのSASEではセキュア Web ゲートウェイ (SWG) を使用した Web フィルタリング、SaaS アプリケーション保護のためのクラウド アクセス セキュリティ ブローカー (CASB)、次世代ファイアウォール が含まれてもいます。

<参照URL>
https://versa-networks.com/products/sase-on-sim/

Salesforce

通信事業者向けBilling Consulting Managerを発表

自社Einstein 1 AI プラットフォームの生成 AIを活用して、支払い履歴や請求情報など、各顧客のデータの総合的なビューを構築、ツールは、クライアントの問題を有意義に解決し、全体的なカスタマー エクスペリエンスを向上させることができる洞察をサービス エージェントに提供するとのこと。
Salesforce Communications Cloud Service Consoleを通じて genAI ツールにアクセスし、新しい料金、支払いの拒否、ネットワーク使用量の異常な変化など、顧客のアカウントの異常を評価するとともに、請求概要と傾向分析も作成するため、サービス エージェントは顧客の問題をより簡単に解決し、今後の請求額を削減できるとしています。

<参照URL>
https://www.mobileworldlive.com/partner-interview-salesforce-3-2/

川島 宏司 川島 宏司

2007年中途入社、十数年に渡り通信キャリア様コア・データセンターネットワークの仕様策定/設計/構築に従事。 3年間の米国駐在を経て、通信キャリア様向け中長期戦略を主務とする傍ら、社内外に海外トレンド発信・新製品紹介も行う「いろいろやってる職」の人。