目次
トレンド
PaloAlto Networks
Firewall OS PanoOSの脆弱性が攻撃の対象になっていると警告
火曜日に勧告を更新し、この脆弱性が活発な攻撃を受けていると警告、最新のバグに対するパッチを早急に適用するよう顧客に促しています。
CVE-2024-9474とCVE-2025-0111の脆弱性を利用し、認証されていない攻撃者が特定のPHPスクリプトを実行し、脆弱なシステムへの不正アクセスにつながる可能性があるとのこと。
パッチが適用されておらずセキュリティ保護されていないPAN-OSウェブ管理インターフェースが標的にされていると警告しています。
<参照URL>
https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2025-0108
https://security.paloaltonetworks.com/CVE-2025-0108
NVIDIA
DeepSeekの発表による一時的な株価下落に対して楽観的な見方
DeepSeek R1 は世界的な熱狂を呼び起こし、素晴らしいイノベーションだが、さらに重要なのは、世界クラスの推論 AI モデルをオープンソース化したこと、ほぼすべての AI 開発者が R1 を利用しているとしています。一方で、R1 や他の「推論」モデルは、より多くのコンピューティングを必要とし、NVIDIAにとって素晴らしいニュースである、ともしています。
推論モデルは 100 倍の計算能力を消費する可能性があり、将来の推論モデルはさらに多くの計算能力を消費するでしょうとのこと。
NVIDIAの売上は減速の兆しを見せておらず、四半期決算で収益は393億ドルに達し、自社の予測とウォール街の予測の両方を上回っています。
また、次の四半期の収益が再び増加し、430億ドル程度になると予想しているともしています。
<参照URL>
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financial-results-for-third-quarter-fiscal-2025
USキャリア
T-Mobile
Starlinkと提携した衛星メッセージ通信に関してのレポート
接続は5Gではなく4G LTE バンド n25 (1952.5MHz) の 5MHz のスペクトルで動作。
メッセージの送受信にほとんど遅延はなく、多くの場合、地上のテキスト メッセージ サービスとほぼ同等。
SpaceXの衛星とT-Mobileの地上基地局の間には干渉があまりないとのこと。
継続的な接続を必要とする音声および低帯域幅データ サービスを実装するには、5G NTNを含む機能強化が必要としています。
衛星通信サービスは通信事業各社がテストをしており、Verizo・A&Tが、 ASTSpaceMobileの衛星を使ったビデオ通話に成功した発表、Eutelsatは、傘下OneWebとAirbus、MediaTekと共同で、LEO衛星上で 5G 接続をテストしたと発表、Mavenirが、カナダTelestarとNTNモードでのNB-IoT通話を成功させ、今後数か月以内にカナダ全土でD2Dサービスを開始する予定としています。
Lumen
伝送ネットワークにCiena WaveLogic6 Coherent Optical Solutionを採用
WaveLogic 6 Extreme (WL6e)により、単一波長で 1,000 キロメートル (約 621 マイル) の距離にわたって 1.6 Tbps の伝送が可能で、Navigator Control Suite (NCS) で管理と制御を自動化するとのこと。
容量が 2 倍になり、電力/ビットが 50% 削減されるとしています。
なお、WaveLogic6は、VerizonやTeliaなどもテストしているとのこと。
ワールドワイドキャリア
BT
グローバル接続サービスにおける Equinix との提携を拡大
Global Fabric NaaSプラットフォームを 30 以上の Equinix 施設に導入、Global Fabric は、世界40 か国 140 の拠点で展開を予定しており、サービスは2025年初頭に開始される予定。
世界中の企業顧客に提供され、ハイパースケーラー クラウドの 74% を直接カバーすることになるとしています。
<参照URL>
https://newsroom.bt.com/bt-and-equinix-boost-interconnectivity-for-multinational-customers/
Colt
Managed LEO+を発表
世界の遠隔地に企業向けサービスを拡大するため、LEO接続とセルラー4G/5Gサービスを統合した新しいマネージドサービスを開始。
Managed LEO+は、地方やアクセスが困難な地域にある生産施設、製造拠点、小売店舗などの事業を展開する企業に、より幅広いネットワーク技術の選択肢を提供し、30か国で事業を展開するバイオ製薬会社によって研究開発やサプライチェーン管理などの分野において各拠点間でデータを共有する為に試験運用されているとのこと。65か国の顧客が利用できるようになるとしています。
<参照URL>
https://www.colt.net/ja/resources/managed-leo/
Vodafone
D2D/NTN通信を研究する拠点を開設
AST SpaceMobile とマラガ大学(UMA)が参加し、顧客が衛星と 4G/5G ネットワークを「シームレスに」切り替えることができる統合モバイル ブロードバンドサービスを開発するとのこと。
GoogleXから派生したドローンスタートアップTaaraと協力し光ファイバー修理ドローンをテスト
Vodafoneでは、毎年 75 ~ 100 件のファイバーバックホールケーブルの切断に対処せねばならず、今回Taara の光ビーム技術を使用して、災害時に一時的に顧客の接続を復旧できる「修理ドローン」をテストしたとのこと。
ケーブルが切断された場合に一時的なワイヤレス接続を提供するために Taara の光ビーム端末を搭載した2機のドローンを使用する方法を実証したとしています。
<参照URL>
https://voip.review/2025/02/24/vodafone-and-taara-launch-drone-based-network-recovery-solution/
DT
DT傘下T-WholeSaleとNokia、Network APIの提供に向けて提携
金融サービスや小売業向けに SIM スワップと番号検証を、開発者ポータルを備えた Nokia の Network as Code プラットフォームを通じて開発者に提供される予定とのこと。
当初ドイツを対象とし、今年後半には他のヨーロッパ市場も対象とする予定で、ロケーション検証や Quality on Demand などのその他の Deutsche Telekom API も、今後数か月以内に Network as Code プラットフォームで利用可能になる予定としています。
なお、DTは、GoogleCloudとも契約しており、Google Cloudは、Firebase 電話番号検証サービスを発表。
DT、T-Mobile、Telefonica、Orange、Verizon、Vodafoneなどと提携しています。
加えて、DTは、Googole CloudのVertex AI で Gemini 2.0 を使用して、RAN Guardian と呼ばれるネットワーク AI エージェントを開発しているとのこと。
パフォーマンス監視、AIによる問題分析、ネットワーク最適化などに利用するとしています。
<参照URL>
https://www.nokia.com/about-us/news/releases/2025/02/27/deutsche-telekoms-t-wholesale-and-nokia-energize-network-api-market-with-commercial-deal-to-drive-and-simplify-developer-created-applications-mwc-2025/
https://www.telekom.com/de/medien/medieninformationen/detail/telekom-und-google-cloud-entwickeln-ki-agenten-fuer-autonome-netze-1088500
政府・団体
NGMN
6Gロードマップホワイトペーパーを発表
NGMNは、本質的に5G RANインフラのハードウェア更新を引き起こしてはならないとし、理想的には、6Gは既存のネットワーク要素のソフトウェアベースの機能アップグレードを通じて実現可能になるとしています。
一方で、新しい6G RATを検討しており、効率性の向上とコストの削減につながるともしています。
Ericssonは、5G O-RANで、業界の二極化とグローバル標準の断片化が進行し続けているとし、6Gは「新しい世代」ではなく、2030年頃に「5Gの進化」として登場すると控え目です。
<参照URL>
https://www.ngmn.org/wp-content/uploads/250218_Network_Architecture_Evolution_towards_6G_V1.0.pdf
Ambient IoT Alliance
Intel、Qualcomm、ペプシなどが参画
Ambient IoT とは、位置、湿度、温度を追跡するセンサーなど、バッテリーを持たないIoTデバイスであり、ABI Research は、2030 年までに 10 億台を超えるAmbient IoT デバイスが出荷され、その90% 以上が近距離無線技術(主にBLE)を通じて接続されると予測しています。
Ambient IoT Allianceはそ、Bluetooth、Wi-Fi、セルラー IoT を 1 つのネットワークにまとめ、サプライ チェーン、小売チャネル、医療提供サービスなどで使用できるオープンでマルチスタンダードなエコシステムを推進するとのこと。
<参照URL>
https://www.ambient-iot.org/
https://uploads.strikinglycdn.com/files/1e7ae5cb-ff69-4071-a14e-52161da3ce17/AIoTA%20Alliance%20Launch%20V3.pdf?t=1740020561&id=4243429
Tech Giants
Meta
生成 AI 開発カンファレンス LlamaCon を開催すると発表
開発者が素晴らしいアプリや製品を構築できるよう支援するオープンソース AI 開発の最新情報を共有するとし、4 月 29 日に開催される予定とのこと。(年次開発者会議であるMeta Connectは、例年通り今年後半の9月に開催される予定)
今後数か月以内に、OpenAIのo3-miniと同様の推論モデルやネイティブにマルチモーダル機能を備えたモデルなど、いくつかのLlamaモデルをリリースする予定であると発表もしています。
<参照URL>
https://www.meta.com/blog/connect-2025-llamacon-save-the-date/
https://fortune.com/2025/01/27/mark-zuckerberg-meta-llama-assembling-war-rooms-engineers-deepseek-ai-china/
Microsoft
量子コンピューター向け8量子BitチップMajorana 1を発表
Majorana 1は、準粒子から作成された量子ビットを用いており、他の量子回路よりもエラーの影響を受けにくくなるとされ、Majorana 1のトポロジカル量子ビットは、1 ミリ秒に 1 回程度のエラーに抑えられることから、大規模量子コンピューターの構築の鍵を握っている可能性があるとしています。
オープンソースLLM Phi-4のバリエーションモデルを発表
商用利用を許可する MIT ライセンスの下で Hugging Face で利用できるようにするとのこと。
テキストのみのPhi-4-Mini (3.8B)
デコーダーのみのトランスフォーマーモデルとGrouped Query Attention(GQA)による最適化でモバイルデバイスで実行可能画像・音声入力も処理可能なマルチモーダルモデルPhi-4-Multimodal(5.6B)Mixture of LoRAsを用いてトレーニング、オーディオとビジュアル データの処理に最適化された重みを使用してPhi-4-mini を拡張、テキストだけでなく、画像、音声、ビデオも処理可能。
Azure AI Foundry、Hugging Face、Nvidia API Catalogを通じて利用可能とのこと。
ビデオ生成AIモデルVeo2の価格を設定
1 秒あたり 50 セント、1 分あたり 30 ドル、1 時間あたり 1,800 ドルになるとのこと。
製作費が3 億 5,600 万ドル、つまり 1 秒あたり約 3 万 2,000 ドルのコストになるマーベル映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」と比べてさて破格でしょうか。
<参照URL>
https://cloud.google.com/vertex-ai/generative-ai/pricing
コード補完支援のGemini Code Assistの無料版Gemini Code Assist for Individualsを発表
開発者はチャットを通して、コードにアクセスして編集する Google AI モデルと自然言語で会話できます。
GitHub Copilot ツールと同様に、Gemini Code Assist for Individuals では、バグを修正したり、コードの一部を完成させたり、コードベースの意味不明な部分を説明したりでき、また、プラグインを介して VS Code や JetBrains などの一般的なコーディング環境と統合でき、多くの一般的なプログラミング言語で動作するとのこと。
128,000 トークンのコンテキスト ウィンドウをもち、コーディング向けに微調整されたGemini 2.0のバリエーションを使用しているとしています。
Code Assist for Individuals では 1 か月あたり 180,000 回のコード補完が可能とされ、無料の GitHub Copilot プランの使用上限 (1 か月あたり 2,000 回のコード補完) の 90 倍に相当、1 日あたり 240 件のチャット リクエストもサポートされており、無料の GitHub Copilot プランで提供されるリクエスト数の約 5 倍に相当します。
<参照URL>
https://blog.google/technology/developers/gemini-code-assist-free/
Amazon
量子コンピューター向けチップOcelotを発表
現在のアプローチに比べて量子エラー訂正の実装コストを最大90%削減する第1世代のハードウェアとのこと。
シュレディンガーのネコにちなんだCat Quantum Bitを使ってゼロから構築した特殊なアーキテクチャを使用しているとしています。
Ocelot は、アーキテクチャのアプローチの有効性をテスト小規模なプロトタイプで、アーキテクチャが一般公開できる状態になるまでには、数年かかる可能性があるとしています。
<参照URL>
https://www.aboutamazon.com/news/aws/quantum-computing-aws-ocelot-chip
Alexa+を発表(来月からプレビュー版がリリースされる予定)
生成AIモデルを搭載し、より自然で表現力豊かなAlexaと、完全に自律的かつインテリジェントな方法で、レストランの予約から家電修理業者の検索まで、数え切れないほどの日常的なタスクを処理するとのこと。
生成AIモデルは、Amazon独自のNovaやAnthropicのモデルなどをBedrockで組み合わせ、メディアソースとして、AP通信、Thomson Reuter、Time、USA Todayなどから提供されるコンテンツを使用、ユーザーの好みに関するデータも活用して出力をパーソナライズするとともにオプションとして、ユーザーが自分のデータをアップロードしてアシスタントのナレッジベースを拡張できるともしています。
デモでは、Alexa+が食料品の買い物リストを作成し、Amazon Fresh、Whole Foods、その他の地元チェーンなどから商品を注文、セール時にAmazonで商品を自動的に購入したり、ウェルネスアプリVagaroを通じてスパやフィットネスの予約をしたりする様子を見せています。
それ以外にも、GrubHub を通じて食品の配達を注文したり、Uber を呼んだり、Ticketmaster で今後のコンサートのチケットを探したり、Tripadvisor などの情報源から旅行の旅程を作成したり、イベントのチラシから重要な日付と時刻を抽出してリマインダーを設定したりできるとのこと。
月額 19.99 ドルですがPrime会員には無料としています。
<参照URL>
https://www.aboutamazon.com/news/devices/new-alexa-generative-artificial-intelligence
ベンダ
OpenAI
ユーザーに代わってタスクを実行できるAIエージェントOperatorを提供開始
Operatorは、チケットの予約、レストランの予約、経費報告書の提出、電子商取引サイトでの買い物などの指示を出すことができるとされます。
今回、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、日本、シンガポール、韓国、英国などのChatGPT Pro(月額 200 ドル)加入者向けに展開するとのこと。
現在は、専用の Web ページからのみ使用できますが、今後すべての ChatGPT クライアントでOperator を利用できるようにする予定としています。
なお、ChatGPTの週間アクティブユーザー数は4億人を突破したとのこと。
わずか 3 か月でWAU数が 3 億人から 4 億人に急増したことになります。(企業ユーザーは、現在200万人超)
<参照URL>
https://x.com/openai/status/1892832374997631250?s=46
https://x.com/bradlightcap/status/1892579908179882057?s=46
https://operator.chatgpt.com/
コードネームOrion、GPT-4.5のリリースを発表
教師なし学習(「事前トレーニング」フェーズ中に計算能力とデータの量を大幅に増やす)を使用して開発されたGPT-4.5 は、データとコンピューティングのスケールアップによるメリットが横ばいになり始めている現在、最先端のモデルとは考えていない(実際ベンチマークでは一部でパフォーマンスを示すも、それ以外で主要なAI推論モデルのパフォーマンスには達していない点もある)としつつ、月額200ドルのChatGPT Proの加入者は、研究プレビューの一環として、ChatGPTでGPT-4.5にアクセスできるようになり、OpenAIのAPI有料プランの開発者も利用可能とのこと。
ChatGPT PlusとChatGPT Teamのユーザーは今週中にモデルを利用できるとしています。
<参照URL>
https://cdn.openai.com/gpt-4-5-system-card.pdf
Thinking Machines Lab
ChatGPT と DALL-E の開発を監督した元OpenAI CTOミラ・ムラティがThinking Machines Labを設立
インフラの信頼性、効率性、使いやすさに重点を置きつつ、まずは、テキストだけでなく画像などのマルチメディアファイルも処理できるマルチモーダルモデルのトレーニングを計画しているとのこと。
人間の専門知識のあらゆる範囲に適応し、より幅広いアプリケーションを可能にし、顧客が AI モデルを要件に合わせて簡単にカスタマイズできるようにするともしています。
<参照URL>
https://thinkingmachines.ai/
Anthropic
Claude 3.7 Sonnetをリリース
推論はAIの中核部分であり、コアコンポーネントであり、推論、計画、自己修正は別々の機能とは考えていないとし、理想的には、モデル自体が、問題がより集中的な思考を必要とすることを認識して調整するべきであり、ユーザーに異なる推論モードを明示的に選択させるべきとのこと。
AI が応答を生成する前に「考える」のに費やす時間をユーザーがこれまでにないほど制御できるようにするモデルとしています。拡張思考モードでは、Claude 3.7 Sonnet は大学院レベルの推論タスクで78.2% の精度を達成、DeepSeek-R1 を上回ります。また、小売業に重点を置いたツールの使用で 81.2% のスコアを獲得し、指示の遵守 (93.2%)で顕著な改善を示しているとのこと。
単一のモデルで迅速な応答と詳細な分析を効果的に切り替えることができ、企業が異なるタイプのタスクごとに個別の AI システムを維持する必要性がなくなる可能性があるとされます。
合わせて、開発者が複雑なエンジニアリング タスクを AI に直接任せられるようにするコマンドラインアシスタントClaude Codeも発表しています。
<参照URL>
https://www.anthropic.com/news/claude-3-7-sonnet
https://docs.anthropic.com/en/docs/agents-and-tools/claude-code/overview
HuggingFace
リアルタイム AI 音声およびビデオアプリの構築を簡素化するFastRTCを発表
WebRTCにより、プラグインやダウンロードなしで、ブラウザ間で直接通信して音声、ビデオ、データを共有でき、現代の音声アシスタントやビデオツールに不可欠であるものの、実装にはAI/MLエンジニアが持っていないスキルセットが求められ、リアルタイムの WebRTC および Websocket アプリケーションを Python で正しく構築するのは難しいとのこと。
FastRTC は、リアルタイム通信の複雑な部分を処理する自動化機能を提供するライブラリであり、音声検出、ターンテイキング機能、テスト インターフェイス、さらにはアプリケーションアクセス用の一時的な電話番号生成も提供、開発者はわずか数行のコードで基本的なリアルタイム オーディオ アプリケーションを作成できるとのこと。
<参照URL>
https://huggingface.co/blog/fastrtc
Salesforce
AWSへの依存を減らすため、Google Cloudと25億ドルの大型契約を締結
新たな7年間の契約により、Salesforceの顧客はAgentforce AIエージェントとCRMをGoogleのクラウドインフラ上で実行できるようになり、幅広いデータ分析製品を活用できるようになり、自社のAIに最適化されたクラウドインフラ上で、最も重要なアプリケーションを最小限の摩擦で導入できるようになるとのこと。
たとえば、 Google ドキュメントを使用して営業リード向けの文書を作成し、その後、Gemini モデルを使用してその文書の詳細を微調整し、Salesforce の顧客データを活用できるようになるとしています。
<参照URL>
https://blog.google/feed/google-cloud-salesforce/
https://www.salesforce.com/news/press-releases/2025/02/24/google-partnership-expansion-gemini-agentforce/
MongoDB
最先端の埋め込み(ベクトル化、テキストの意味を正確に捉えるのに使用)モデルを提供するVoyage AI を買収
MongoDBはアプリケーション開発を簡素化する同名のドキュメントデータベースを提供しており、Atlasはそのクラウド版です。
買収されるVoyage AIは、SnowflakeやDatabriksからも出資を受けており、埋め込みモデルを提供します。
AI モデルはファイル(コード ファイル、法的文書、財務データなど)を元の形式で処理するのではなく、ファイルに関する重要な詳細を保存し、データベース内の他のレコードとの関係を説明できる数学的構造である埋め込み(ベクトル)に変換、この変換は通常AI モデルを使用して生成されます。
Voyage AI は、埋め込みを生成するための 6 種類以上の AI モデルを開発し、voyage-3-large は、OpenAI と Cohere Inc. の競合モデルをそれぞれ 9.7% と 20.7% 上回る性能としています。
MongoDB は今年後半に Voyage AI のモデルを MongoDB Atlas に組み込む予定とのこと。
この統合により、開発者はレコードをすばやく埋め込みに変換し、データベースに保存できるようになり、Atlas 上に構築された AI アプリケーションは、Voyage AI のReRank付け機能を使用して、特定のタスクに最も関連性の高いデータを見つける機能も利用できるとしています。
Samsung
現代自動車の製造工場のP5GでRedCapをテスト
Hyudaiの工場に展開したSamsung プライベート5Gネットワークに接続された診断スキャン(Dスキャン)モジュールにRedCap対応のQualcommチップを統合。
完成車をリリースする前に、自社の工場で5G RedCapとDスキャンを使用して、車両が正しく組み立てられているかどうかを自動検査し、効率的に判断する構想とのこと。
このシステムは、従来のWi-Fiシステムと比較して、よりシームレスでリアルタイムの検査データ伝送を実現し多としています。
<参照URL>
https://news.samsung.com/global/samsung-and-hyundai-motor-company-complete-industry-first-redcap-trial-on-private-5g-network
https://www.hyundai.news/uk/articles/press-releases/hyundai-samsung-private-5g-redcap-technology.html
F5 Networks
AppWorld2025で製品アップデートを発表
ハイブリッドクラウド環境向けにADCをアップデート、多くの企業が AI アプリケーションに固有の膨大なデータ、複雑なトラフィック パターン、新しい攻撃ベクトルを処理するための準備が整っていないという問題に対処するため、高性能な負荷分散とトラフィック管理を、高度なアプリおよびAPIセキュリティ機能と組み合わせ、単一ポリシーの統合管理を提供することで、複雑さを軽減し、操作を簡素化し、すべてのアプリのセキュリティを強化したとのこと。
F5 AI Gateway
アプリケーション、API、LLM管理を合理化、パフォーマンス、監視、保護機能を最適化し、コスト削減につながるとのこと。
AI Assistant for NGINX One
F5 AI Data Fabric を搭載、NetOps、SecOps、DevOps、プラットフォーム運用チームのインテリジェント パートナーとして機能。AI アシスタントは、自然言語インターフェイスを使用して、運用を効率化し、投資収益率を向上するとのこと。チームはアプリケーション配信を構成および最適化し、脅威に先手を打って対処し、本番環境に影響が及ぶ前に異常を特定できるとしています。
また、F5 は今年後半鄭居予定のiRule の作成、保守、最適化を自動化するAI アシスタントも発表しています。
<参照URL>
https://www.f5.com/appworld
Aryaka Networks
Unified SASE as a Service の新機能とアップデートを発表
高度な脅威の検出、防止、分析にAIを活用した観測機能を提供する AI>Observeを追加しています。
AI>Observe サービスは、SASEと組み合わせて、顧客にAIネットワーク可視性を提供、セキュリティインシデントやパフォーマンスの問題をプロアクティブに確認して理解できるようになるとのこと。
400 種類の機械学習モデルを活用して、リアルタイムのトラフィックデータと脅威分析を活用したAIによる可視性を提供、迅速に検出結果を抽出し、異常なネットワーク動作を特定、リアルタイムのアラートをトリガーしてインシデント対応を迅速化し、ゼロタッチの自動化によりポリシーを動的に適応させるとしています。
パートナーの Sequretek Pvtから、継続的な脅威の検出と修復のための 24 時間 365 日のSoC監視などの追加サービスを購入することで、セキュリティ体制をさらに強化でき、SOAR 統合によりインシデント対応が自動化され、手作業の労力が削減され、全体的なセキュリティ効率が向上するともしています。
<参照URL>
https://www.aryaka.com/press/winter-2025-release-ai-observe/
Vast Data
Vast DataStoreにブロック ストレージ機能とApache Kafka互換のイベントストリーミング サービスを追加
ファイル、オブジェクト、ブロック、テーブル、ストリーミング データなど、あらゆる種類のデータ形式にわたって並列データ アクセスを線形に拡張できるユニバーサル ストレージ プラットフォームを作成するというビジョンを実現したとしています。
すべてのデータタイプを単一のストレージ プラットフォームからアクセスできるようにすることで、企業はパフォーマンス、経済性、拡張性の面で一切妥協することなく、統合ストレージを通じて AI を含むあらゆる種類のワークロードに対応できるようになるとしています。
Vast は、スナップショット、マルチテナント、サービス品質、レプリケーション、暗号化、RBACなどのエンタープライズグレードの機能をサポートする単一のプラットフォームにサイロ化されたストレージ インフラストラクチャを統合できるとのこと。
<参照URL>
https://www.vastdata.com/press-releases/vast-data-delivers-the-first-fully-unified-ai-data-platform
https://www.vastdata.com/press-releases/vast-data-unveils-worlds-first-real-time-event-streaming-engine
Broadcom
PCIe6対応製品をリリース
レーン当たり64Gbpsを実現するPCIe6に対応する製品ラインナップには、リンクのトラフィックフローを調整するスイッチのほか、接続の信頼性を高めるエラー訂正を行うリタイマー チップ(PCIe over Opticsに有用とされる)も含まれているとのこと。
Broadcom は、Interop Development Platform (IDP)と呼ばれる開発プラットフォームも発表し、PCIe 6 モジュールが導入されているデータセンター内の他のハードウェアと適切に連携することを保証するとしています。
Cisco Systems
NVIDIAとのAIデータセンターネットワークでの連携を拡大
Cisco Silicon One とNvidia Spectrum-Xと連携、Ciscoが、NVIDIA SpectrumシリコンとCiscoのIOSを使用してシステムを構築する予定とのこと。
Nvidia Spectrum Ethernet プラットフォーム向けのデータ センター スイッチを開発するとしています。
Cisco Silicon One、Hyperfabric、およびその他のテクノロジーを備えた、 Nvidia Spectrum-Xに基づくNvidia Cloud PartnerおよびEnterprise Reference Architectureを作成および検証するとのこと。
この提携により、フロントエンド(Cisco)とバックエンド(NVIDIA)のネットワーク間のアーキテクチャモデルが統合され、さまざまなエンタープライズおよびクラウドプロバイダーネットワークの管理が簡素化されるため、Ciscoに新たな市場機会が生まれると期待しているとしています。
また、Nexus ダッシュボードを使用してクラスターを管理したい場合、またはフロントエンドですでに展開しているのと同じ管理をバックエンドで使用したい場合、すでに展開しているものと一貫性を保つことができ、 AI インフラストラクチャ スタックをより簡単にエコシステムに取り込むことができるともしています。
Arm
IoTアプリケーション向け軽量CPU・NPU・開発キットKleid AIプラットフォームのアップデートを発表
AI ワークロードの処理を継続するためにクラウドだけに頼ることはできないとし、スマート シティや産業オートメーションなどのユースケースでは、AI アプリケーションをエッジに配置することが求められており、遅延をなくすためにデータをローカルで処理することが急務となっているが、そのためには AI アプリケーションを実行するための適切なインフラストラクチャが必要とのこと。
Armv9エッジAIプラットフォームのラインナップに追加されたArm Cortex-A320 CPUとArm Ethos-U85 NPUにより、最大 10 億のパラメータを持つ強力な AI モデルをあらゆるデバイスでローカルに実行できるようにするとのこと。
混雑した工場のフロアを移動できる自律走行車、見たものを処理できなければならないスマート カメラ、自律操作を実行するドローン、自然な会話型のやり取りを促進するヒューマン マシン インターフェイスなどのワークロードを処理できるとしています。
<参照URL>
https://newsroom.arm.com/blog/introducing-arm-cortex-a320-cpu