ローカル5G向けウェアラブルカメラを使ってみた

2025.03.18

中島 暁子 中島 暁子

目次

2025年最初のブログ更新となりました。

今年も「無線で課題解決」を目指し、様々な情報をご紹介できればと考えておりますので、お付き合いよろしくお願いいたします。

2024年は再びあちこちでローカル5Gの記事が増えてきたと感じた1年でした。しかし、その多くは基地局の紹介です。ただ、実際にローカル5Gを利用される方々としては、基地局は既に決めており、どちらかというとユースケースに適した端末選定に悩まれていらっしゃるのではないでしょうか。

ローカル5G用の端末は少しずつ種類が増えてきましたが、その多くはモバイルルータタイプです。それ以外にもいくつかの形状はありますが、圧倒的に少ないと感じているのは、持ち運びを前提とした端末です。

お客様からも「固定設置ではなく移動体に設置するカメラ型の端末がないか」「従業員が持ち歩く端末がないか(iPhoneは制約が多いのでそれ以外で)」というご相談を受け、私たちも返答に困ることがありました。

本日ご紹介するローカル5G端末は、そういった利用者の課題解決につながるかもしれません。
2025年、アストロデザイン株式会社様(以下アストロデザイン、敬称略)がローカル5G対応ボディカメラ「ACW-P6000」をリリースしました。

アストロデザインは以前からLTE対応のボディカメラを販売しており、今回ご紹介する製品はそのローカル5G対応版となります。既にカメラとしての実績は十分にあるため、こちらがローカル5Gに接続された時に期待する性能を発揮してくれるかがポイントになりそうです。

1.端末のスペック

アストロデザインのローカル5G対応ボディカメラ「ACW-P6000」のスペックは以下の通りです。

主な仕様
動画解像度 4K(3840×2160)
Full HD(1920×1080)
HD(1280×720)
VGA(640×480)
ビデオエンコード方式 H.264
ストレージ MicoroSD(最大:256GB)
ディスプレイ 3.1インチタッチパネル
インターフェース USB-Type C ×1
Bluetooth
Wi-Fi
nanoSIM
内蔵マイク搭載
内蔵バッテリー 3000mAh ホットスワップ対応
連続撮影時間 約6時間
寸法 102.5mm×63mm×19mm
重量 190g
備考 技術基準適合証明 取得済み

(情報提供:アストロデザイン株式会社)

動画の解像度は4K、フルハイビジョン、ハイビジョン(720)、VGAと状況に応じて選択することが可能です。また、こちらのカメラは赤外線機能も搭載しております。夜間など暗い場所での利用にも使えそうです。

サイズは人が持ち歩くことを想定して作られており、写真のように作業着の胸ポケットにクリップで取り付けることも可能です。実際に取り付けた画像がこちらです。

画像2

2. ローカル5Gラボでの検証

CTCはアストロデザインと共同でローカル5Gラボにて接続検証を行いました。その結果をこちらでご紹介いたします。

通常、ローカル5Gの端末検証においてはスループットやRTT(遅延)といった定量データ計測していますが、今回はカメラデバイスなので、実際に利用するシーンを想定し、どのように撮影されるか、それが期待通りの動作か、を検証した方がわかりやすいと考えましたので、定量データの計測は行っておりません。

まずは先ほどもご紹介した赤外線カメラの実力を見てみましょう。

実際にCTCのシールドテント内で撮影し、照明を消灯することで切り替わる様子を撮影しました。比較用に通常のiphoneの撮影動画も掲載します。また、iphoneはローカル5G対応ボディカメラの背後から撮影し、ディスプレイ上での切り替わりも見えるようにしています。

このように電気が消えるとすぐに赤外線カメラの画像に切り替わり、撮影が継続されました。瞬時に切り替わるため、撮影ロスはほとんどありません。

この赤外線⇔通常カメラの設定は自動/手動のどちらも設定可能なため、状況に応じた利用が可能となります。

次に、実際に人が工場などの見回り点検をする場面を想定した映像をご紹介します。
こちらは免許的な理由によりローカル5Gの電波を使用することが出来ないので、Wi-Fiの電波を使っています。

簡易な撮影ですので、少々映像がブレておりますが、こちらはご容赦ください。

いかがでしょうか。実際にローカル5Gでこのくらいの解像度の映像を伝送できる、というイメージが少しでも伝われば幸いです。

Local5Gを1BOXからはじめよう
1台のサーバと1台のスイッチを基礎としたソリューション

3. ローカル5Gでの映像伝送

ローカル5Gは当初より、映像伝送に適しているとされてきました。しかし実際に現場からは、超大容量の映像伝送よりも、ある程度の解像度で複数のカメラ画像を送りたい、という要望の方が多いように感じます。

今回サンプルで撮影した動画のファイルサイズは4K映像で、撮影時間が25秒程度で50MBでした。CTCで取り扱っているローカル5G基地局は同期モードで上り100Mbps以上、準同期モードであれば上り200Mbps以上の速度で通信が可能です。こちらのカメラを数台使って通信を行っても、あまり大きなトラフィックにはならないと考えられます。

4. まとめ

今回はアストロデザインのローカル5G対応ボディカメラ「ACW-P6000」をご紹介しました。今回はローカル5Gにフォーカスしてご紹介しましたが、もちろんこの製品はWi-FiやLTEを使用することも可能です。ご興味のある方は以下よりお問合せください。

https://mono.ipros.com/product/detail/2001058415

CTCはこれからもトータルソリューションとしてのローカル5Gを皆様にご提供してまいります。基地局以外にもお探しの製品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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中島 暁子 中島 暁子

2002年入社。衛星通信運用業務を経て、2008年より地域WiMAX、Wi-Fiなど無線関連のサービス企画、プリセールス、導入作業に携わる。 現在はCTCグループの5G/ローカル5GにおいてRAN領域全般を担当。