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CITTECにNW自動化のブログを載せるまで

作成者: 稲冨 唯|2023.07.06

→資料ダウンロード:大規模ネットワーク自動化成功への手引書

ご挨拶

はじめまして、ネットワークテクノロジー課の稲冨です。

普段はNWやインフラに付随する自動化関連の開発チームにて、SOの自動化などに携わっています。

この度、我々のチームが持っているNW自動化関連のナレッジをCITTEC上に公開する運びとなりました。

今後、それぞれのメンバーが日々開発をおこなっていく中での発見や問題解決策などを順次公開していきます。本記事では第0回という位置付けで、この技術ブログに記事を上げるまでの経緯や、どういったブログにしていきたいかなどをご紹介します。

経緯

簡単に時系列を書くと、以下の流れになります。

ネットワーク自動化のランディングページを作ったので、いろんな人に見てほしい

ブログを書いていくことで人の目に触れる機会を増やしたい

どういうブログにする?
 ・わかりやすく検索でヒットしやすい基礎的な内容の方がいいのか?
 ・コアな技術的な内容=技術ブログの方がいいのか?
 ・ニッチなワードの方が、検索結果の上位にくる可能性が高い

であれば、自分達が普段使っている技術のナレッジを公開するような技術ブログを書こう!

なぜ技術ブログを書きたいのか?

ネットワーク自動化をCTCがやっているということを知ってもらおう

 「CTCがネットワーク自動化をやっていると言う事実の認知度を上げたい!」 というのが主目的です。

私たちの開発チームのメイン業務は「NWやインフラに関する業務・作業の自動化」です。そのことを紹介するために前述のランディングページを作成しました。

そのため、まずはランディングページをどうやって見てもらうのか?を考えたところ、より技術に特化した内容のブログがあれば、技術者の方がなにかを検索した時に目に留めてもらえる機会が増えるんじゃないか?だったら技術ブログを書いてみよう!ということになりました。

学習したことをアウトプットする機会にしよう

開発業務中に直面した問題を解消したり新しい知見を得られた際には、社内向けWikiツールを使用して情報共有できるようになっています。単純な作業メモとして活用することはもちろんのこと、チーム内での知識の伝播にも役立っていますし、何より自分が体験したことを文章化して誰かに伝えることで、自分の理解も促進されます。

チーム内でも度々アウトプットの重要性が話題に上がりますが、自分用のメモ書きだったものを誰かに伝えるためにブラッシュアップするという営みも、技術を身につけるうえで重要なフェーズになるのではないかと考えています。

そのため、基本的にはWikiに書いた内容をベースにして、内輪向けな言葉遣いや説明が省略されている部分など、さまざまなことを考慮の上で編集し、このブログに掲載していく予定です!

何についてのブログを書くか?

私たちが開発で使っている技術はいくつかあるのですが、まずはバラバラといろんなことを書くのではなく、ある程度の軸となるものを連載形式で公開していければと考えています。

1つ目の候補としては、Robot Frameworkという拡張可能なオープンソースのキーワード駆動型テスト自動化フレームワークです。

私たちはpythonで書いた自作のテストライブラリを活用し、製造物の動作確認テストはもちろんのこと、さまざまなNW装置の検証の自動化などをRobot Frameworkを使っておこなっています。

チーム全体としてRobot Frameworkはかなり活用しており、これまでのナレッジも社内Wikiに蓄積されているので、継続的にブログの連載を続けていけるコンテンツの一つになる予定です。

まずは第一弾としてRobot Frameworkをメインに考えていますが、引き続き第二弾、第三弾とさまざまなナレッジを共有していければと思っておりますので、ご期待ください。

どんな記事を書けばいいのか?

それではここから、「技術ブログとして何について書くか」「どういう内容をあげればいいのか?」の方針を固めるまでの流れをご紹介します。

私が使用したのは、Googleのサービスであるキーワードプランナーです。
このサービスを使って、あるキーワードの検索ボリュームを調べることができます。

例えばRobot Frameworkで調べてみると、月間で1001000程度検索されていることがわかりますね。

pythonAnsibleと比較すると差は歴然です。

そのため、Robot Frameworkに関する記事を書いていけば、(少なくともpythonAnsibleの記事よりは)検索の上位に表示される可能性が高い、と予想しました。

 検索ワードの組み合わせを考えよう

一般的に、キーワードは組み合わせて検索されることがほとんどです。
たとえば「robotframework re-run failed」と検索してみるとどうでしょうか?

実際にGoogleで検索してみると、Robot Frameworkの公式サイトが一番に表示されて、Stack Overflowなどの技術サイトやYoutubeなどがいくつか表示されます。
ここに日本語のブログが表示されるようになると、少なくとも日本でRobot Frameworkを扱っている人はこのキーワードで検索した時に、高確率でブログを見てくれるのではないか?と推測しました。

では、Robot Frameworkを扱う人に見つかるにはどうしたらいいかを考えてみよう、ということで、「実際にRobot Frameworkを扱っている人はどういうキーワードで今まで検索した?どういうことで困った?」というのを聞いてみましょう。

 

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 Robot Framework関連検索ワード例

チームのメンバーに「今までRobot Frameworkを書いてて、困った時になんて検索した?」と質問をしてみました。その回答結果を見てみると、検索ワードはRobot Frameworkの習熟レベルによって3段階に分類できそうだ、ということがわかりました。

「公式をブックマークしてみた方が早いな」と気づく前の人

実際、「RobotFramework xxx」で検索すると上位にはRobot Frameworkの公式サイトが表示されるため、単純にkeywordlibraryなどをみるのであれば、ブックマークしてある公式のページを見た方が早いです。

検索キーワード例はこんな感じ。

  •  RobotFramework Keywords
  • robotframework ダイアログ
  •  robotframework output
  • robotframework timer
  • RobotFramework Collection
  • robotframework dictionary
  • robotframework command line options
  • robotframework seleniumlibrary
  • robotframework list

Robot Frameworkの活用・利用例を知りたい人

Ansibleのような他の自動化ツールやFortigateなどの対象の装置と組み合わせて、どういう利用例があるかを知りたいという声もありました。

  • Robotframework Fortigate
  • Ansible robotframework
  • ネットワーク自動化 robotframework

今回例として挙がったAnsibleFortigateとの組み合わせは、キーワードプランナーとしては検索ワードとして候補にも挙がってこないような状況。`Ansible 自動化`だと10~100程度の検索ボリュームです。

ちなみに、私たちの課でよく扱う装置とRobot Frameworkとの組み合わせについても調べてみましたが、キーワードプランナーでの検索結果は0でした。Robot Frameworkと組み合わせない場合はいずれも100~1000程度です。

エラーを解決したい人、実装例を知りたい人

上記2つ以外はここに収束するような整理になりました。

  • selenium robotframework
  • robotframework execute shell command
  • robotframework read json file
  • robotframework read yaml file
  • robotframework config test
  • robotframework /etc/hosts
  • remove from list robot
  • robotframework os environment variable
  • robotframework python decorator
  • robotframework docker
  • robotframwwork libdoc
  • robotframework Diff sample

どんな記事を書いていくのか

キーワードプランナーの検索ボリュームなどをみる限りでは、ある自動化対象装置 × Robot Frameworkよりも、実装例やエラーなどのキーワードを意識した記事の方が、調べる機会も多いし記事にする幅も広がりそうだ、ということが見えてきました。

必ずしもこのキーワードプランナーでの結果をもとに記事を作成していくわけではなく、あくまで我々がRobot Frameworkを使った実装をしていく中でのさまざまなナレッジを公開していけたら、と考えております。

まとめ

このブログを使って私たちが発信したいことや、ここに至るまでの経緯について、本記事では紹介してきました。

今まで内部にだけ公開されていたナレッジをこのページを通じて発信していきますので、今後の記事更新を楽しみにしていただければと思います。よろしくお願いします!